
「誰かからメッセージが来ればいいな」そんな軽い気持ちで載せた出会い系のプロフィール写真。
実は出会い系サイトに写真をアップロードすると、全世界のインターネットユーザーがあなたの写真を閲覧できるのはご存知ですか?
自分はただ単に写真交換をするつもりでも、相手は悪用目的で写真を回収している業者の可能性もあります。
写真を送るときには、その人が本当に信用できるかどうかしっかり見極める必要があります。
もくじ
写真を回収している業者について
出会い系サイトで知り合って実際に会う前には、直接の連絡先やお互いの写真を交換するケースが多いかと思います。
しかし出会い系サイトには、一般客に混ざって騙すことを前提として登録している悪質な業者が存在しますので、個人情報の交換時には信用の見極めが非常に重要になってきます。
たかが写メと思うかもしれませんが、一般人のリアルな写メを欲している業者はたくさんいます。
悪質な出会い系業者、風俗業者、チャット業者、サラ金関連、一部のダイエット広告業者などは基本的に「騙す」ことを前提としていることが多いため、そのカバーとなってくれる一般人の写真を常に欲しているのです。
写真と言っても証明写真や集合写真ではなく、自撮りなどのナチュラルなもの。
こうした写メは出会い系サイトに溢れていますから、インターネット経由で写真を盗まれるだけでなく、中にはメールのやり取りをしているフリをしながら写真を回収している業者もいます。
写真には著作権法が存在しますので他人の写真を盗用することは犯罪にあたりますが、大きな事件にでもならない限り警察が積極的に動いてくれることはありません。
それどころかむやみに写真を送ってしまった自己管理不足を指摘されるだけですので、写真を含めた個人情報のやりとりには大きな責任が伴うことを覚えておきましょう。
写真交換の危険性
一度でも業者によって写真を悪用されてしまうと、長期に渡ってインターネット上であなたの写真が出回る可能性が高いです。
写真が出会い系のサクラ業者に渡ってしまった場合は、自社サイトのサクラプロフィール写真として悪用され、卑猥なメッセージとともにインターネット上に配信されることになります。
酷い例になると裸の女性との合成写真を作られてサイトのトップ画面に使われたり、エッチなチャットルームの看板広告として印刷されることもあります。
またサクラや風俗店は写真をたらいまわしにしますので、他の出会い系業者や風俗関係者に写真を転売することもあり、被害がどんどん拡大していくのです。
こうなるとネット上に出回っている写真の全てを回収するのはほぼ不可能であり、泣き寝入りするしかありません。
またサイト内で知り合った相手と万が一トラブルになった場合、画像を流出させると脅されるケースも報告されています。
相手がもともと写真を悪用するつもりがなかったとしても、所詮は会ったこともない赤の他人です。
簡単に信じてしまうとそのツケは大きくなって自分に返ってきますから、写真を交換する際にはこういったことも想定した上で行うようにしてください。
写真の悪用例
悪質な業者や利用者によって写真を回収された場合、実際にどのような悪用されていくのか具体的にみていきましょう。
出会い系サイトのサクラ用写真
出会い系業者が写真を収集、回収した場合は自社の運営する出会い系サイトのサクラ用写真として利用されます。
サクラは毎日たくさんの架空キャラクターを作ってユーザーにメールをしており、架空の人物にリアリティを出すためたくさんの写メを必要としているのです。
デリバリー型風俗業者
サクラがいない優良サイトであっても、デリバリー型風俗業者が一般会員になりすまして登録をしていることがあります。
こうした業者は回収した写真を自社サイトに掲載して客を呼び寄せることを目的としていますので、プロフィール写真とまったく違う女性が派遣されてくることも珍しくありません。
インターネット上で晒される
リベンジポルノと同様に、逆恨みやいたずらで他人のプライベート写真をインターネット上に流してさらし者にするケースもあります。
写真だけではなく個人間のメールのやり取りなども同時に公開されることもあり、精神的・社会的に大きなダメージとなります。
住所を特定されストーカーにあう
最近のカメラは写真にGPSの位置情報を記録できますので、そこから簡単に撮影した場所を特定することができます。
またGPS機能のない写真でも写真の背景や建物などで撮影した場所を探し当てることも可能なのです。
安全に交換する方法
出会い系サイトでの写真交換で悪用されないためには顔写真を公開したり送らないのが一番ですが、出会い系サイトは顔が見えない出会いですから写真を求められることも少なくありません。
また写真は出会うためには必要な情報ですから、被害を最小限に抑える工夫をして相手を見極めたうえで交換するようにしましょう。
プロフィールや掲示板で写真を公開しない
出会い系サイトで写真盗用のリスクを減らすためには、多くの人の目に留まらないようにすることです。
顔写真を公開すると会員からの閲覧率が上がり出会いのチャンスが多くなるのは事実ですが、同じく写真盗用のリスクも上がってしまいます。
いくら好みの相手に出会えたとしても自分の写真が流出して悪用されては後々大きなトラブルに繋がることになりますから、顔写真はメールでやり取りのある相手と個人的に交換するのが得策でしょう。
人物像がはっきりと特定できない写真を選ぶ
写メと一言で言っても、悪用されやすいものとされにくいものがあります。
悪用されやすいのは顔全体・体全体が正面からはっきりと分かる写真で、個人特定されやすくさまざまな用途で盗用される危険性があります。
逆に顔を部分的に隠した写真や斜めアングルから写した写真など、人物像がはっきりと分からないものは悪用されにくく、また万が一されたとしても個人を特定するのは困難ですので被害が少ないと言えます。
写真交換の時はこんな人に注意して
写真は個人情報です。送った写メを悪用されないために悪用されないための注意点、またより注意しなければいけない人物像の特徴をご紹介します。
初メールで写真を要求してくる
出会い系サイトの中には即会いを希望している人もたくさんいますが、それでも初メールで写真を要求してくるということは、会うことよりも写真を欲しがっている可能性が非常に高いです。
相手が写真回収目的の悪質な業者である場合、あなたに送る送信用写メはすでに用意しており(これももちろん回収したもの)、あなたが写真を送信した時点で目的が達成されますので連絡が途絶えてしまいます。
確かにメールの相手の顔が気になるのは分かりますが、初メールで写真を要求された場合にはしっかりと断るようにしてください。
エロ写真を要求してくる
出会い系には相手を言葉巧みに持ち上げて下着姿の写真を送らせたり、上手に盛り上げてエロ写真を送るよう要求してくる人がいます。
悪質な男性はこうした写真をしっかりと保存しておき、会ったときに写真をバラすと脅されて性行為を強要されたケースもあります。
ターゲットは女性だけでなく近年男性の被害も増えており、局部の写真を送らせてそれをネタに恐喝を行うというもの。
いずれにせよ会ったこともない相手に対してエロ写真を要求する相手というのはまともな人ではありませんから、絶対に送らずに連絡を取るのも止めたほうがいいでしょう。
さいごに
出会い系サイトは顔が見えない出会いですので、どのような危険が潜んでいるか分かりません。
どんなに楽しくやり取りをしていた相手でも、ふとしたきっかけでまるで別人のように変わってしまった…なんていうのはよくある話。
楽しく出会い系サイトを利用するために、そして自分自身を守るために出会い系サイトでの写真交換はじっくりと慎重に行うようにしましょう。