
出会い系サイトを利用するときには個人情報の取り扱いに十分注意する必要があります。
それはサクラなどの悪質な出会い系サイトに限らず優良出会い系サイトも同じで、トラブルや犯罪に巻き込まれないためにはむやみに個人情報を渡さないことが大切です。
出会い系サイトやSNSは誰でも気軽に利用することができますが、ネット上の出会いは常に危険と隣り合わせだということをしっかりと自覚しましょう。
もくじ
個人情報とは
個人情報とは個人を特定できる情報、つまりあなたを探し出せる詳細な情報のことです。
個人情報と一言で言ってもおおまかに3つの種類に分けることができます。
危険度低:誰に教えても特別危険はない個人情報
- あだ名、ニックネーム
- 住んでいる都道府県
- 職種
- 年齢
- ヤフーメールやホットメールなどのフリーメールアドレス
いずれもあなたの情報ですが、これらが個人情報流出したとしても特定の人物を探し出すには決定的なものがありません。
同じような属性を持つ人はたくさんいますので危険度の低い個人情報になります。
危険度中:信用できる人のみに教えてもいい個人情報
- 氏名
- 携帯電話番号
- 携帯電話のメールアドレス
- パソコンのメールアドレス
これらの個人情報はほぼあなただと特定することができますので、教えるときには相手をしっかりと見極めるようにしてください。
世の中には同姓同名の人がたくさんいますが珍しい苗字や名前の人は特に注意が必要です。
危険度高:絶対に誰にも教えてはいけない個人情報
- 住所
- 会社名
- 職場の住所・電話番号
- 身分証明書情報
- 銀行口座情報
住所や会社名など本人がそこにいることが証明ができる情報は、トラブルや犯罪につながる危険度大の重要な個人情報です。
個人情報流出となると精神的なダメージはもちろん社会的な信用にも関わってきますから、どんなに仲良くなった相手でも絶対に教えないようにしてください。
多くの人は「自分だけは大丈夫」だと思っていますが、実はその過信が非常に危険なのです。
というのも、出会い系サイトで好みのユーザーとやり取りを始めるととても楽しいですから、興奮して冷静な判断ができなくなるのが普通です。
それは酔っ払っているときと同じようなもので、酔いが冷めて「なんであんなことしちゃったんだろう?」という感覚に非常に似ています。
酔っ払っているときはどんなに舌足らずな人でも饒舌になったり大口を叩くことができるように、人は興奮していると普段の何倍も大胆な言動に出てしまいがちなのです。
そうした軽い気持ちで教えたことが後々個人情報流出となってあなたを苦しめることになるかもしれませんので、やり取りがどんなに楽しくても相手は会ったこともない素性の知れない人間だということを忘れないようにしてください。
出会い系サイトに登録するときの書類などの注意点
いつでもどこでも気軽に出会いを探せる出会い系サイト。しかし安全に利用するためにはいくつかの注意点を確認しておく必要があります。
ここでは出会い系サイトに登録するときの書類などの注意点についてお話します。
年齢認証のない出会い系サイトは違法サイト
出会い系サイトには年齢認証のあるサイトとないサイトがあります。
年齢認証というとなんだか面倒くさい感じがしますが、これは「出会い系サイト規正法」という法律によって定められているものですので必ず行わなければいけません。
逆に言うと年齢認証の手続きが設けられていない出会い系サイトは違法サイトですのでどんなに優良なサービスを提供しているとしても安全なサイトということはできません。
しかしこうした違法サイトは当たり前のようにたくさん存在していますから、個人情報流出を防ぐためには絶対に利用しないようにしてください。
登録前にはサイトの運営元などチェック
出会い系サイトには利用者の年齢認証が義務付けられていますが、年齢認証があるからといって必ずしも安全なサイトということはできません。
年齢認証には免許証や保険証など登録者本人の年齢が確認できる書類が必要となりますが、もしそのサイトが悪質な詐欺を行うサイトであれば、あなたの個人情報やカード情報が回収・転売される可能性もあります。
出会い系サイトへの登録は、サイトの運営元や利用規約、料金体系などを確認して信頼できるサイトかどうか見極めてからにしましょう。
写メやプロフィール登録時の注意点
SNSや出会い系などで個人情報を公開するということは、常に個人情報流出の危険にさらされているといっても過言ではありません。
誰もがまさかそんなことが自分に起こるわけがないと過信していますが、これはとても危険な考え方です。
殺人事件の犯人がつかまったときに容疑者を知る人は「まさかあの人が…」と驚くのと同じで、いつ誰が何をするのかは私たちには知る由がありません。
ここでは個人情報流出の被害やトラブルを最小限にとどめるため、写メやプロフィール登録時の注意点についてお話しましょう。
プロフィールに写メを登録しない
出会い系サイトに顔写真を載せると反応が良くより多くの出会いのチャンスがありますが、同時に悪い人も引き寄せてしまいます。
出会い系サイトには純粋に出会いを探している人もいれば個人情報を収集するために登録している人もいますから、個人情報流出の被害を防ぐためには不特定多数の人が閲覧できる場所で写メを公開しないことです。
顔がはっきりと分かる写真は載せない
写メはある程度やり取りして信頼できると思って相手のみに送るようにしましょう。
しかし最近では個人情報を教えた後に脅されたり悪質業者であることが分かるケースがありますので、送る写メも顔のはっきりと分かるものではなく、一部分が隠れていたりややぼけやているものを選ぶようにしてください。
インターネット上で知り合う人はいい人ばかりではありませんので、自分の身を守るためには予防線を張ることがとても大切なのです。
- 関連記事「出会い系サイトでの写真交換で悪用されないために」
流出してしまった場合の対処方法
個人情報流出と聞いて真っ先に思い浮かぶのは警察ですが、実は警察は民事不介入の原則というものがあり、「個人情報が流出した!」と警察に訴えたところで刑事事件にでもならない限り積極的に動くことはありません。
自分の個人情報が流出してしまったらパニックになるかもしれませんが、被害を拡大させないためには落ち着いた冷静な対応が必要になります。
ここでは個人情報が流出してしまった場合の対処方法について解説していきます。
変更できる情報は変更する
携帯電話のメールアドレスやパソコンのメールアドレスなど、自分でもすぐに変更できるものはできるだけ早く変更するのが賢明です。
携帯電話番号は着信拒否などで対応できますが、やはり契約を解除して新しい番号にしたほうがいいでしょう。
個人情報が記載されている具体的なURLを探す
警察や弁護士など行政機関に相談するには個人情報が流出している証拠が必要です。
あなたの写真や名前など個人情報が載っている具体的なURLがあれば差し止め請求を行えますので、証拠として提出してください。
素人判断をしない
一番大切なのは自分で直接削除依頼を行ったり差し止め請求を行わないことです。
消されてしまっては証拠がなくなりますし、次の流出先まで分からなくなってしまいますので、証拠を押さえたら素人判断をせずに専門分野の弁護士に相談するようにしてください。
さいごに
出会い系サイトにはたくさんの危険が潜んでいますので、これから出会い系サイトを利用したいと考えている人はあらかじめリスクや危険を知っていることでトラブルを回避することができます。
出会い系サイトを利用するうえで最も重要なのは個人情報を書き込まないということ。
会員情報に氏名や住所、電話番号などを馬鹿正直に記入してしまうのは大変危険ですので、個人情報流出を防ぐためには大切な情報は開示しないことを心に留めておくようにしましょう。