
現在インターネット上には星の数ほどの出会い系サイトが存在しますが、安全に利用できる優良サイトはそう多くはありません。
出会い系サイトには詐欺、悪質な広告、なりすまし、美人局、個人情報回収、援助交際などさまざまな危険が潜んでいますので、利用する際には細心の注意が必要です。
そして近年増えているのが、出会い系サイトに勝手に登録をされるという被害です。
悪質な出会い系業者はあの手この手を使ってあなたを闇に引きずり込もうとしてきますから、あらかじめ出会い系サイトに勝手に登録された時の対処方法を知っておくことでトラブルを未然に防ぐことができます。
もくじ
登録した覚えのないサイトからメールがくる場合
出会い系サイトに勝手に登録されたという被害の中で、最も多いものが登録した>覚えのないサイトからメールが来るというものです。
自分で登録していないのにどうしてこんなことが起こるのか。それはつまりあなたのメールアドレスが流出して誰かがそれを入手しているからです。
流出の経路はほとんどが利用したことのある出会い系サイト、アダルトサイト、懸賞サイト、占いサイト、着うたサイト、デコメサイトなどからです。
これらのサイトには利用規約や注意事項のページに「当サイトに登録を行うと姉妹サイトへの紹介を行う場合があります」などと記載してあり、その文章はとても分かりにくく更にとても小さな字で書いてあったりします。
つまり利用者に気づかせないためにわざとそのように記載してありますので、どんな無料サイトであれ利用する前には必ずサイトの隅々まで確認してから登録しなければいけません。
どんなに分かりにくい記載であれ、見逃してしまえば自分の過失になります。
気がづけば大量の迷惑メールが届くようになり、悪質なものになれば脅しや架空請求が届くことも。
おまけにこうした出会い系サイトは容易に退会できないつくりになっていて、退会ページが存在しなかったり退会費用がかかったりしてどうにかして利用者に課金させようという狙いなのです。
退会費用はサイトによって異なりますが3~5円万円ほどですので「身に覚えはないけど、これくらいで解決するのなら」と払ってしまう人が後を絶ちませんが、これでは悪質業者の思う壺です。
自分が登録した覚えのない出会い系サイトからメールが来る場合は、送られてくるメールにアクセスせずに削除をし、ドメイン指定で迷惑メールの受信拒否をするようにしてください。
中には脅しをしてくるメールもあるかもしれませんが、身に覚えのないサイトからであれば何も心配することなく無視をするに限ります。
いきなり登録メールが来て登録された場合
見たことも聞いたこともないサイトからいきなり登録メールが来たので不思議に思ってアクセスしてみたら、次の瞬間登録されてしまった…。
悪質な出会い系業者の手口は年々巧妙化しており、ワンクリック詐欺同様にクリックしただけで登録されたというケースが多発しています。
登録後は大量の迷惑メールに架空請求、退会しようとしても金を払えの一点張り。
しかしこちらに登録の意思もないのに勝手に登録をさせて迷惑メールを送りつけてくるようなサイトは悪質な詐欺サイトに間違いありません。
こうした場合は知らないメールはむやみにリンクにアクセスしないのが一番ですが、万が一アクセスしてしまったら、その時点から送られてくるメールは全て無視し二度とリンクにアクセスをしないでください。
勝手に登録メールを送りつけてくるような悪質な出会い系サイトは、あなただけではなく1000~10000人単位に同じメールを送りつけており、リンクにアクセスをしたり返信をしてくる利用者を徹底的に追い詰めるのです。
いわば魚釣りの餌を撒いているのと同じで、かかってきた獲物を待っている状態ですので、URLにアクセスするということは餌にかぶりつくようなもの。
送信側はもともと返信が返ってくるとは思っておらず、「かかったらラッキー」くらいに思っています。
少しでも反応してしまうと「このメールアドレスは生きている」と認識されて更に迷惑メールが増える恐れがありますので、こうした悪質なサイトの言うことは何も信じず、徹底的に無視をしてください。
リンクをクリックしたら勝手に登録されてしまった場合
全く知らない送信者からのメールを開いて見たら、そこには「登録完了」の文字が…。
そこからは1日100件を超えるメールに、脅しとしか思えない架空請求のメール。突然の事態に恐縮してしまうかもしれませんが、これは全て典型的な悪質出会い系の手口です。
リンクをクリックしたら勝手に登録されるような出会い系はクリックしただけで利用料金を請求するようなワンクリック詐欺と同様で、支払う必要性は全くありません。
こうした手口は大量のメールと脅し文句で利用者を恐怖に陥れ、正常な判断を狂わせて支払わせるのが目的ですので、このようなことになったら無視すれば何も問題はありません。
利用していないなどの主張や質問をすれば相手の思う壺で恐喝が更に酷くなってしまいます。
お金を振り込んでしまえば二度と戻ってきませんし、それどころか「こいつはいいカモだ」のレッテルを貼られて二次被害に繋がりかねません。
インターネットを介した売買に関する法律「電子消費者契約法」では、事業者(サイト運営側)は消費者に対して購入の意思や申し込みの内容を再度確認させるための画面を用意することが義務付けられており、ワンクリック詐欺のような確認措置がないサイトではその申し込みを無効にすることを主張することができます。
悪質な出会い系業者は利用者がクリックした途端に登録を主張してくるかと思いますが、これは法的に認められていませんので、脅し文句や架空請求に怯える必要は全くありません。
よく考えれば分かるかと思いますが、勝手に登録されたあなたは被害者であり、そこに責任があるはずがありません。
ただし、ここから相手側の主張を少しでも認めてしまったり料金を払ってしまったりすると、そこで自分の過失を認めた形になってしまいますので、身に覚えがない場合は完全無視をするようにしてください。
いたずら・いやがらせで勝手に登録されてしまった場合
メールアドレスや名前は個人情報ですので取り扱いには十分な注意が必要ですが、中にはその重大さを分からずにいたずらに利用する人も存在します。
よくあるのが自分のメールアドレスや本名を使って出会い系サイトに勝手に登録されてしまういたずらやいやがらせ。
登録した本人はほんの軽い気持ちで行ったことかもしれませんが、被害者が受ける精神的なダメージは非常に大きいものです。
いたずら・いやがらせで勝手に登録されてしまった場合、真っ先に思い浮かぶのはサイトに文句を言ったり退会申請をすることですが、実はこうした抗議行動も「このアドレスにメールをすれば返信が返ってきます」と自ら証明しているようなもの。
詐欺を行う卑劣な業者に倫理や道徳は通じませんので、「被害にあっています」というあなたの主張は鼻で笑われて更に大量のメールが押し寄せることは間違いありません。
悔しい気持ちは分かりますが、一刻も早くトラブルから抜け出すためにはメールアドレスを変更するのが一番です。
万が一変更できない場合は徹底的に無視するしかありません。
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さいごに
出会い系サイトに勝手に登録されるというのは卑劣で許せない行為です。
しかし起こってしまったことに対して怒ったり悲しんだりしても状況が変わるわけではありません。
あなたが考えなければいけないのは、いかにして被害を最小限に食い止めていち早くその状況から脱出するかということ。身に覚えのないサイトからのメールは完全無視または受信拒否設定。
可能であれば即メールアドレスを変える。悪質な出会い系業者は不特定多数のアドレスにメールを送り払ってくれるカモを待っている状態ですから、絶対に反応しないようにしてくださいね。